『JSP3 日本事故物件監視協会3』は、単純に「監視カメラで幽霊を探すゲーム」として見るより、各物件に起きている異常や「日本事故物件監視協会」という組織そのものを考えると、かなり面白くなります。
ただし、現時点では公式からストーリーの全貌や「正解となる考察」が明言されているわけではありません。以下は、ゲーム内の設定・4物件・異常の内容などから組み立てた考察として読んでください。
JSP3のゲーム内容
プレイヤーは「日本事故物件監視協会」の監視員として、深夜0時から朝5時まで物件を監視します。
監視カメラに映る異常を発見したら、その場所を報告する。逆に異常を見逃したり、間違った場所を連続して報告したりすると「業務失敗」になります
重要なのは、プレイヤーが「幽霊を退治する側」ではないことです。
あくまで、
- 「異常を発見する」
- 「報告する」
- 「次の異常を待つ」
という監視業務を繰り返します。
この設定そのものが、JSPシリーズの大きな謎につながっています。
日本事故物件監視協会とは何か
個人的にJSP3を考察するうえで最も重要なのがここです。
普通に考えれば、事故物件を監視する仕事というのはかなり特殊です。しかもゲーム内では、今回の監視業務は心身に重大な影響を及ぼす危険がありますというように警告されます。さらに、実際の日本国内の物件を監視するという設定になっています。
つまり、この協会は単なる不動産会社や警備会社ではありません。
むしろ、「普通の人間では対応できない超常現象を監視するための組織」と考えると非常に自然です。
なぜ「退治」しないのか
ここが面白いポイントです。
協会は幽霊を消そうとはしません。
異常を発見したら「報告」するだけです。
つまり協会の目的は、「事故物件を安全にする」というより、「事故物件で何が起きているのかを記録・監視する」ことなのではないか、と考えられます。
そう考えると、プレイヤーが行っている仕事も単なるホラーゲームのルールではなく、協会が長期間続けている「超常現象の観測業務」と解釈できます。
4つの物件の共通点
JSP3では、
- 三重県 杉屋旅館
- 埼玉県 青い家
- 神奈川県 観音崎公園
- 北関東 Y邸
という4つの物件を監視します。
一見すると、旅館・民家・公園・住宅という全く違う場所です。
ところが、共通しているのは「人間が生活・活動していた場所に異常が発生している」という点です。
家具が動く。
物体が消える。
人影が現れる。
霊体が侵入する。
血痕が現れる。
照明がおかしくなる。
こうした異常がランダムに発生します。
ここから、「事故物件そのものが呪われている」だけではなく、「その場所に残された人間の記憶や出来事が異常として再現されている」という考察もできます。
異常は本当に幽霊か
JSP3に登場する異常は、すべてが典型的な幽霊ではありません。
例えば北関東Y邸では、
- 玄関に男性が立っている
- 瓦屋根が変化する
- 玄関前に靴が出現する
といった異常があります。
「そこに幽霊がいる」というだけでは説明できない現象もあります。
そこで考えられるのが、「事故物件に残った出来事そのものが再現されている」という説です。
例えば、過去にその場所で誰かが生活していた。
その人間が使っていた物。
その人間が見ていた風景。
その人間に関係する人物。
そうした「過去」が現在の空間に突然現れる。
そう考えると、家具の移動や物体の出現・消失まで一つのルールで説明できます。
観音崎公園は特に意味深
4物件の中でも、神奈川県の観音崎公園は考察するうえでかなり気になる場所です。
例えば沿岸通路トンネルでは「トンネル内の照明が消える」という異常が確認されています。
また、観音崎公園には無縁墓地なども登場します。
ここで注目したいのが、「家」ではない場所が監視対象になっているという点です。
JSPシリーズのタイトルは「事故物件」ですが、事故物件という言葉から普通に想像するのは住宅や建物です。
ところがJSP3では公園まで監視対象になっています。
これは、「事故物件=事故が起きた建物」ではなく、「何らかの理由で異常現象が発生する場所」まで協会の監視対象になっている可能性を示しています。
つまり「事故物件」という名称自体が、協会独自の分類なのかもしれません。
実在する場所という設定
公式設定では、監視対象は「実在する日本国内の物件」とされています。ここにはJSPシリーズ特有の怖さがあります。
架空の幽霊屋敷ではなく、「もしかしたら本当に存在する場所なのでは?」と思わせる構造です。
特に観音崎公園のように現実に存在する場所を舞台にすることで、ゲーム内の怪異と現実の場所との境界が曖昧になります。
この作品では、「ゲームの中の怪異」と「現実にある心霊スポット」を意図的に近づけていると考えられます。
「監視する側」が実は監視されている
プレイヤーは監視カメラを使って、「物件を監視している」と思っています。
しかし、ホラーゲームとして考えると逆の可能性があります。
監視カメラを覗いているプレイヤー自身も、「何かから見られている」のではないか、というものです。
例えば異常の中には、人影や霊体がカメラの向こう側からこちらを意識しているように感じられるものがあります。
もし事故物件側の存在が、「監視されている」ことを認識しているのだとしたら、
プレイヤー
→ 物件を監視
ではなく、
プレイヤー
→ 物件を監視
← 物件側も監視員を認識している
という二重構造になります。
これは監視カメラ型ホラーと非常に相性のいい構造です。
なぜ「0時~5時」なのか
監視時間が深夜0時から5時までなのも意味深です。公式設定でも、この時間帯が業務時間になっています。
単純に「幽霊が出やすい時間だから」というだけでも成立します。
しかし、考察としてはもう一歩踏み込めます。
この時間帯は、「人間の活動が少なくなる時間」です。
つまり、日常の世界と異常な世界の境界が薄くなる時間帯として設定されている可能性があります。
昼間なら人間の生活音や活動によって隠れているものが、深夜になると表面化する。
そのため協会は深夜に監視している、と考えられます。
「異常はランダム」という設定も怪しい
公式には異常はランダムに発生するとされています。
ゲームシステムとしては当然ですが、世界観として考えると、「なぜランダムなのか?」という疑問が生まれます。
もし異常が、「決まった時間に決まった場所で発生する」のであれば、監視員は簡単に対応できます。
しかしランダムなら、協会は常時監視しなければなりません。
つまり協会が必要としているのは、「霊を祓う専門家」ではなく、「異常を見つける監視員」なのです。
このことからも、協会は超常現象そのものを研究・記録している組織なのではないか、と考えられます。
特別手当の意味
JSP3には通常業務だけでなく、「特別手当付き」の難易度が存在します。公式にも通常と特別手当付きから選択できるとされています。
ゲームとしては高難度モードです。
しかし世界観として見ると、
「危険な業務ほど報酬が高い」
という意味になります。
つまり、この協会では、
異常が多い
↓
危険
↓
それでも監視する必要がある
↓
危険手当を出して人員を確保する
という構造が成立します。
これは逆に言えば、
「協会は事故物件の監視を相当重要な業務として扱っている」
ことの証拠とも考えられます。
JSP3で一番怖いのは幽霊ではない?
ここまでをまとめると、個人的にはJSP3で最も怖い存在は幽霊そのものではないと思います。
むしろ怖いのは、
「異常が存在することを知りながら、それを監視し続ける組織」
です。
普通なら、
「こんな場所は危険だから立入禁止にしよう」
となります。
ところが日本事故物件監視協会は、
「危険だけど監視しましょう」
という判断をしています。
しかも監視員には、
「異常を見逃すな」
と要求します。
つまり、この世界では怪異が「例外」ではなく、
「業務として管理される対象」
になっています。
ここにJSPシリーズ独特の不気味さがあります。
JSP3の全体像
JSP3の世界観を次のように整理します。
「日本事故物件監視協会」は、全国に存在する異常な場所を監視・記録する組織。
↓
事故物件では、過去に発生した出来事やそこに残った何らかの存在が「異常」として現れる。
↓
異常は予測できないため、深夜に監視員が常時監視する。
↓
監視員は異常を発見したら報告する。
↓
しかし、協会は怪異を排除することより「観測すること」を優先している。
↓
そのため、監視員は危険を承知で異常を見続ける。
↓
そして本当に恐ろしいのは、「なぜ協会がそこまでして異常を監視しているのか」という部分。
この最後の部分が、JSPシリーズ全体の最大の謎だと思います。
現状、JSP3について公式に確認できるのは、監視員として4物件を深夜に監視すること、異常を報告すること、実在する日本国内の物件を扱うことなどです
一方、
- 協会が怪異を研究している
- 異常が過去の記憶を再現している
- 監視員自身も監視されている
- 4物件に共通する事件がある
- 協会が何らかの大きな目的を隠している
といった部分は、現段階では「考察」です。
ホラーゲーム考察wiki 








